旅
道に迷って辿りついたわけではない あたたかい湯気のむこう 見えそうで見えなかった星は 今 この手の中にある
martedi nove maggio どこまでいっても その先のほうが あるいは さっきまでいた所のほうが うんときれいに見える 小雨から逃れて不治の下
martedi cinque aprile 孤独はこわくない もともとだもの
domenica ventiquattro ottobre 条件が揃えば ヒトにも羽が生えるのだと思えた 鋭く痛む小さな傷は むかしむかし
lunedi tre ottobre 週明け早々 雨もぱらつく朝に あれに乗っている人ってどのくらいいるのかしらん ひとりだと こわいのかな
sabato venti agosto 誰かに理解してもらおうなどと考えないこと それはたぶん分かっているはず、でしょう? とだけ言われた日
sabato nove luglio 空気までが甘い
martedi due febbraio こんな蓋までじっくり見ちゃう よっぽどうつむいて歩いているのだわ
giovedi tre dicembre 今さら時を修正しようと思っていない 広義での、時差ボケのままで構わない
venerdi venti novembre もう 何もいらない くちづけるごとに 私の寿命から1年ずつを差し上げましょう
giovedi ventiquattro settembre 南十字星なんて、ここからとうてい見えるわけないのに。 心のままに歩き出すと、時間や場所の境は無くなるようです。
lunedi torentuno agosto ゆっくり溶けて、でも薄まらない濃密な。。。 なーんてね。 アイスコーヒーの中からコーヒー氷が姿を現しただけだけどー。 そんな風に思った日
lunedi dieci agosto 客観することが ときには必要だと感じて ひとり居ると情けなくなる
domenica trentuno maggio 前世で成し得なかったものに触れたのだとしたら、この世での残りに執着は無くなる。 来世へと、叶わぬ望みの続きを持って行くのでしょう。
venerdi 1 maggio 考えられんことは 考えなくていいんだと思う。 その必要が無いことくらい、感じる。
martedi ventuno aprile ちゃんと目的地には着いたもの。 選んだ道がさみしくても、かまわない。
martedi quattordici aprile 石段の上には、お百度石があった。 手は出さないけれど、手を添えてくださる。 なにかを、願うことなどあるのでしょうか。
giovedi ventisei marzo この世を手に入れた気がした。 夕陽はストップウォッチ。
giovedi cinque febbraio 見知らぬ雑踏の中でも、寂しくない。 ひとりの帰り道だって平気。
venerdi sedici gennaio この世の色が鮮やかに見えるのは、初詣だから? 夜になって風が強くなってきても、お腹の底からあったまったせいか寒くない。 あったまっている理由は、私しか知らないはず。
mercoledi diciannove November 同行二人という。 そう思えば、一人ではない。
martedi ventotto ottobre 広々とした場所に身を潜ませる。 電波も無線も繋がらないところにうずくまる。 姿が消えたことに気づいて、探して欲しいのかもしれない。 例年より来るのが遅かったのか、いつもより肌寒く感じる。
giovedi nove ottobre 阪急御影駅南口はすか向いあたりの、小さな店舗に溢れる果物に誘われてしまう。 オレンジジュースを頼むと、カゴの中に盛られたオーストラリア産ネーブルを搾って飲ませてくれる。お店の外にまで香りが漂い出すと、通行人も足を止めち…
lunedi venti due settembre 大切にしまったら、いつもいっしょに連れて歩くの。
domenica ventisette luglio どんなに忙しくても、その気になったら、行きたい所には行けるのね。 疲れを忘れさせてくれる「ひと」や「こと」が、活力の源だからこそなのでしょう? 夏休みの日曜日、水族館って、さらに人々の期待感で満たされているように思…
giovedi diciasette aprile 馬には乗ってみろ。人には添うてみろ。 ってね。 それを眺める位置に居る。馬場の外。
mercoledi sedic aprile 白黒問われれば、ブラックに傾いている。 いつか寂しくなるぞ、とよく言われるけれど、 じゃあ、今は寂しくないとでも?
giovedi nove gennaio 年頭に、「天馬行空」という言葉をいただいた。 月も星も無い空で、カラ回りしている駒のような身だのに。
mercoledi quattro dicembre 12月、汗ばむくらいの陽気の日に、この辺りを辿って歩くのが好き。自分自身を元気づける儀式のひとつ。 丸くは収まりませんでしたが、なんとか封じています。 この国がどうなって行くのかを、あなたから聞いてみたかった。
giovedi sette novembre 夜更け、いつの間にか光は紫色のマーブル。 1人で浴びるにはブルー、寂しすぎるからかもね。