離れ難い。ということ


今夜の月は半分だけど明るくて、
物思いにふけりつつ歩くのも、きっと心に残る夜道となることでしょう。
だけど、ちょっと寂しくて、感傷的になっちゃうんでしょうね。


慣れた表通りとのお別れが、見知らぬ秘密の花園への裏口であったり。
忘却の彼方のおちゃらけが、来年再来年の極彩色への序曲であったり。
何がどこでひょっこり顔を出すか分らない。
ほんと分らない。
自分ではどうにもならない風に抗うことは出来ないけれど、
自分ではどうにもならない風に乗っているような気もする。
自分の学んだ定石とは違うものの、思いがけない布石がぴしっと決まって行く。