眺めのいい部屋


今日は偶然時間が取れたので『午前十時の映画祭』に行って参りました。
ここの地域は『眺めのいい部屋』からスタート。
なんと、夕方からの上映回もあって、それも1000円で観られるそうなので、
時間的選択の余地があるので、ちょっとホッとしたり。


これを初めて観たのは京都の祇園会館という所で映画好きにはたまらないと思われる映画館。
当時この祇園会館はロードショー落ち三本立てで学生1000円。
学生生協を通して買うと、さらにお値打ち価格800円か900円だったと記憶しています。
で、驚くべきことに、座席自由!入れ替え無し!さらに驚け、土曜の夜はオールナイト!
よって丸1日居座る人間も出てくるので、食べ物なんでも持ち込み可!
「ちょっと何か買ってきまーす。」と可愛くお願いすれば再入場自由自在(当時はね)!
えー。ちなみに『眺めのいい部屋』のときの他作品2本は『8月の鯨』『黒い瞳』。
で、他の映画館と比較した事がないので分らないのですが、すごいなあと思ったのは、
封切りから3年以上たった映画にも関わらず、ほとんどの上映作品の正規パンフレットがちゃんと売られてたこと。
予備知識無く、3本くっついているからたまたま観たものが心に残ったなんてこともザラ。
15日間ずつ上映で、どの作品も1日2回は観られる時間割で、オールナイトでは3回。
時間が出来て気が向けばためらうことなく観に来れたのだから、
とても幸せな環境だったなあと今改めて思い出しました。
なんとなく顔見知りになった粋筋っぽいおねえさんに飴もらったり。わー。


当時この作品を観ようと足を運んだのは、さらに遡ること数年ちょうど封切りの頃、
近所でキリ・テ・カナワさん+大阪フィルのコンサートがあり、最前かぶりつきで彼女の声を聴いていたこともあって
ぜったい美しい映画に違いないと思ったからでしたっけ。。。いろいろ思い出すわあ。


眺めのいい部屋』は何回も観たものの、今回は記憶といろいろ違った発見もあって、面白かったです。
内的なことは言い表すのは難しいけれど、外的なことでは、まず、お客さんの反応。
昔見たときは、要所要所で「くふふっ」て笑いが漏れていたのに、今日は終始無反応。
年齢的なものか、地域性のものか、全体の雰囲気からなのか、それは分らないけれど、
映画もナマモノっぽいのかもと思ったり。
あ!あと、記憶にはもぜーくがくっきりふりふりしてて、開放的なおかしみが増してgoodでした。
んんっと、自分の好みの変化も発見。
弟に夢中でしたが、今なら御者さん。。。あああやっぱりそういう観方は変わってないのかー。
今日1日、まるで過去に旅した気分です。